ソウルメイトだったあなた
あなたと
出会った瞬間から、懐かしいと感じ、
出会った瞬間から、親近感が湧いて、その笑顔を食い入るように、
見つめていました。
亡き夫と出会った当時、一緒にあるイベント会場で仕事をしていた人が、
偶然彼の知り合いだったので、立ち話を始めてしまいました。
横にいた私の視線を感じたのか、
「どこかで会いました?」と彼は声をかけてくれました。
その翌日、広いイベント会場で、
今度はお互い一人でいる時に、ばったり出会い、
「あ、昨日お目にかかりましたね。」と、名刺交換。
その時点で、なぜかわからないけれど運命を感じていました。
ソウルメイトだったんだね、きっと。
似ているところも、
全然違うところもあったけれど、
はじめから似ていたところは、
・ねあかでよく笑う
・話すテンポ
・情が深い
・涙もろい(彼は人前では涙を見せなかったけどW)
・親への思い
・フレンドリー
・動物が大好き
・バイクが大好き
・おいしいと思う感性
などなど・・・。
運命の人って、似ているところが多い。
お互いが「心地よく感じる要素」が多いとも言えるのでしょう。
加えて、一緒にいる時間が長かった分、
いつの間にか、口癖や仕草がうつり、
考え方まで変わってしまったように思うのに、あなたはそばにいなくて、
半身がなくなったような喪失感は、もう私が死ぬまで消えるこもないのでしょうか。
心を解き放てと言っている
先週、全日本MX 関東大会に行ってきました。
スタートグリッドに横一線に並び、1コーナーめがけて同時に発進していくライダーたち。バイクを斜面で寝かせたり、豪快にジャンプしたり、その迫力はたまりません。
このMXがブームだった時代に、全日本MXの中国大会で夫君に出会いました。
当時、全日本のチャンピオンだった東福寺選手が、
ブームが過ぎ去った今こそ、このモータースポーツを、
多くの人に知って楽しんでもらいたいと、今回、
クラウドファンディングでスタンドを設置したのです。
(写真はそのスタンドです)
その志に賛同したこともあり、スタンドで観戦を楽しみました。
一方で、夫君との時計を自分で止めたままにしている自分に気づきました。
MXの選手もマシンも何もかもが進化しているなか、
私は閉じこめた思い出のなかだけで、ひたすら呼吸をしていたんだなあって、
ぐるぐるぐるぐる小さな穴のなかを旋回していたんだなあって、
そんな風に感じたのです。
さあ、踏み出そう。
シュレッダーにかけてしまいたい感情
6〜7年間使い続けてきたシュレッダーがついに動かなくなりました。
この機械を使い始めた頃、
それまで保管していた大量の仕事の資料を断捨離すると決め、
シュレッダーにかけました。
まだ何日も作業にかかるだろうと思っていたある日、
帰宅すると、その資料の山がなくなっていました。
夫が手伝ってくれたのです。
「すごい量だったでしょう。?ありがとう。」
そう言うと、「うん、やり甲斐あったよ。」って
くしゃっとした笑顔を向けてくれたっけ・・・。
その情景が思い出されます。
一緒に使った電化製品がこわれていく。
あなたとの思い出のなかにあるものが、
また一つ消えようとしています。
食洗機
電子レンジ
プリンター
電子ピアノ
・・・
シュレッダー
・・・
あなたが旅立ってもうすぐ3年になるというのに、
電化製品がこわれるというようなことで、
寂しさの波が、寄せては返してくるのです。